末期がんと実体験レポート3 抗がん剤治療 と治験薬

抗がん剤分子標的薬への期待

当時、開発されたばかりで注目を浴びていた肺がんへの抗がん剤イレッサ

イレッサは分子標的薬の抗がん剤で、
当時は、期待が持てる新薬のような感じで
もし、患者さんのがんのタイプと合えばとても高い治療効果が
期待できるとのことでした。

父が、勧められたのがこのイレッサでした。発売当初だったと思います。

随分と後から、色々新聞記事を目にしました。

「発売当初は、効果が高く副作用が少ない画期的な抗がん剤として
注目されましたが、副作用などに対する十分な認識がないまま安易に
投与されたケースが多かったこともあり、
間質性肺炎による死者が相次いで問題になりました。」 

父の場合がどうだったかは、はっきり分かりませんし、
勿論、そのような説明は受けられませんでしたが

ただ、父のがんには合わなかった。
肺炎になった

と言うのは事実です。

最後は肺炎でしたので、カルテの死因は肺炎と書かれていたと思います。

治験薬とフラシーボ効果

私の知人の奥様の肺がんのケースですが、数々の抗がん剤を投与しても合わず
最後の望みに治験薬を勧められたと言われていました。

この治験薬を受けるかどうか・・・も
勧められたら、それを治療の選択肢にいれるかどうかも
少し、考えて置く方がいいのかもしれません。

その時に、考えるのは、とても辛いものだと言われていました。

どのような副作用が起こるかは分からず、
何があっても、責任は問いませんと言うサインが必要です。

治験薬を受ける場合は、その治験薬の成果を知るために
実際に治験薬を希望しても、本当に自分が使ったのかどうか
本人も、家族も、看護師さんも先生さえも、知ることすらできません。

それは、フラシーボ効果があるので、正確な成果が分からなくなるからです。

フラシーボ効果とは、
この薬は、ものすごく聞く薬ですよ・・・と
信頼できる人がいうことによって、
それ自身、小麦粉を丸めたものであっても
本当に患者さんの状態がよくなることがあるというものです。

ですので、治験薬によっては、希望する患者さん4人に1人だけ本物とか
2人に1人だけ本物・・とか
色々条件を付けて、病院へ提供されています。

そして、本物を投与された患者さんと、
本物でなかった患者さんとの、治療効果の違いをデータにしていきます。

この治験をだいたい条件を変え4段階くらいまで行われるようで、
ようやく、抗がん剤として使われるようになるのは、
ほんのほんの一握りで・・・
世に出なかった、薬の研究費まですべてが世に出た抗がん剤の費用に乗るので
とっても高額になるのです。

がん治療が高額になってしまうのも、こういう治験薬があるからなのですね。

私の知人の奥様のケースでは、実際勿論使用されたかどうかは分かりませんが
第3段階までスムーズに進んでいたから、期待もされていたようでしたが

数年後、知人がインターネットで調べていたら、
その治験薬だった抗がん剤は、多額の研究費用をかけたけど
最終段階までいったところで、効果はやはり認められなかったということとなり、
製品化には及ばなかったと載っていたようです。

一体、それが分かるまでに、どれだけの患者さんが
その新薬に期待をし、使用を希望され、治験されたのでしょうか・・・

イレッサは、治験薬ではありませんでしたが
まだ、事例が殆どない時の使用でした。

分子標的薬とは、他の細胞にあまりダメージを与えず、
白血球を減らさず・・・がんだけに効くようになっていると言われ期待されている
新しいタイプの抗がん剤です。

イレッサはその分子標的薬の一種ですが
抗がん剤治療をしていくうちに、実際食欲が減り、体力が落ち、
みるみる、病気が進行していってしまったように感じました。
父は、食べるもの食べるもの、砂の味がすると言っていました。

それと
肺炎を繰り返したのは、肺の一部を切除して、
負担が大きかったからだったのか

薬の副作用的なものが少なからず関わっていたのかは、
今となっては、分かりようがありませんし、

当時は、そのような可能性があるかもしれないということすら
誰も知りませんでした。

次は、末期がん体験レポート4 通院治療

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